東京生まれ、福井育ち。

5歳より電子オルガンを始める。小学2年から福井市少年少女合唱団に所属し、舞台経験を積む。11歳で地元のど自慢大会で優勝。早稲田大学2年時、キャンパスの歌唱コンテストで二位受賞。その後1年間の米ネブラスカの大学留学中、聖歌隊に所属し、ジャズに巡り会う。
帰国後、テナーサックスのローラン佐藤氏に師事。大学卒業後出版社に就職し、編集に携わる間、取材が縁で新宿ピット・インのジャムセッションに参加。寺下誠（Ｐ）渋谷盛良（Ｂ）田鹿雅之（Ｄｒ）らに認められ、数ヶ月後、新宿ピット・イン・デビュー。
その後脱サラし、歌の道に専念。日本のジャズ・ライブハウス、ラジオ、ＴＶに出演するが、ステップアップを志し、渡米を決意。出発前に茶道、民謡、和太鼓を習い、日本人の心と魂（ソウル）を再確認し、海を渡った。

ボストンのバークリー音楽院でワールド・スカラシップを得て、声楽、アレンジ、音楽理論などを学ぶ。在学中、ジャズ・ブルースでグラミー賞受賞のシェリル・ベンティーネ（マンハッタン・トランスファー）やケビン・マホガニーらに師事。来校したパティー・オースティンの前で、『How High The Moon』を歌い、“Where Did You Learn Jazz? You have an amazing attitude! ”と称賛を受ける。
その後ニューヨークに移り、リズム感、表現力、呼吸法を深めようと、ダンス（ジャズ、タップ、ウエスト・アフリカン、モダン、ヒップ・ホップ、バレー、日本舞踊）に傾倒。
2003年、ニョーヨーク「ダニー・ケイ・ホール」で上演された世界初の能オペラに出演し、歌手、ソロ能舞、振りつけをこなす。和と洋の音、言葉、そして芸術の融合が彼女のテーマのひとつである。
2006年の第四回ハーレム国際文化・芸術フェスティバルで、歌では最高位の、第３位を受賞。
2009年5月に、アメリカ生活の結晶と言うべき、オリジナル曲中心の初アルバム『ありがとう』をリリースした。以前から交友のあるドラムスのフランシスコ・メラ（マッコイ・ターナークインテット、ケニー・バロントリオ等）、フランク・ネメス（ライオネル・ルーエケトリオ等）、そしてピアノの米澤恵実（グレッグ・オズビー等）らを含むニューヨークヤングライオン達と独自の『杤まりワールド』を表現した。この10月11日に、ブルーノート初登場で『ありがとう』スピリット一杯にCDリリース・ショーを繰り広げ、大人から子供まで様々な国の観客が、パワフルかつ繊細、心に響くエモーショナルな彼女のパフォーマンスに酔いしれた。
今後もジャンルにとらわれない世界的な活躍がますます期待される

【オフィシャルホームページ】
http://www.myspace.com/maritochi